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歯は歯茎の中の歯槽骨という骨の中に3分の2ほど埋まって生えています。
歯が抜けますと、歯の根が入っていた穴はしだいに埋まり、歯槽堤という土手が出来上がります(図1〜3)。
この土手の上に取り外しの入れ歯を入れるのが一般的な治療法ですが、インプラント療法は、この土手の中にフィクスチャーというネジのような部品を埋め込んで、それに人工の歯を立てることによって、よりもとの歯に近い形で噛めるようにしようという治療法です。

(図1)歯の崩壊

(図2)抜歯 

(図3)歯槽堤
取り外しの入れ歯を入れたことのある方はご存知のように入れ歯は、硬い物が食べられない、異物感がある、取り扱いが不便、合わなくなって痛くなる、すぐ壊れるなどたくさんの欠点を持っています。
 

治療の流れ

1.術前の診査

手術前の歯槽堤の様子
口の中の検査
インプラント埋入を希望されている部位の歯茎(歯槽堤)の大きさや形、粘膜の厚みなどを調べます。また、残っている歯の健康状態、他の歯のなくなり方、治療の痕や清掃状況などの一般的な診査をします。
左の方は50代の女性(以後Aさんと呼びます)。奥歯が3本なくなっています。歯を失ってから長い間入れ歯を使っていましたが、「大好きなアワビをコリコリかんで食べたい」ということでインプラント療法を行うことにしました。

術前のパノラマX線写真
X線検査
皆さん歯医者に行くと、顔の周りをグルッとまわる写真をとった経験があると思います。パノラマX線写真と呼んでいますが、基本的にはそれだけでも手術はできます。最近は歯科用のCTが普及してきたので、それを使う場合もあります。CTは使用する放射線量が多いのですが、インプラントの手術では非常に有効な情報である骨の断面形態が1mm以下の精度で把握できます。最近はCTの普及によってきわめて精度の高い手術が可能になってきました。
Aさんは平成5年に手術をした患者さんなのでパノラマX線写真しか撮影していません。
2.埋入手術
麻酔
手術時の麻酔は一般的な歯の治療と同じ麻酔をします。Aさんの部位の場合は下顎孔伝達麻酔といって親知らずを抜く時など使うちょっと重目の麻酔をします。この麻酔が奏効していれば手術中に痛みを感じることはまずないでしょう。
手術時間
手術前に緊張している患者さんとおしゃべりしたり、口の中を消毒したり、手術室の準備、手術後の止血などを全部あわせて2〜3時間、メスがはいってから傷口を閉じるまではAさんのような例だと30分から1時間程度です。
手術手順
歯槽堤を切開します 一定規格のドリルで骨に穴を開けます フィクスチャーのサイズにぴったりの穴ができます フィクスチャーをねじ込みます 切開部を縫い合わせてでき上がり
骨に穴を掘ってフィクスチャーを埋め込むという単純な手術ですが、きわめて高い精度で、骨を痛めつけないように、やり直しはきかない、神経には絶対に触れてはいけないなどの厳しい制約のもとに行われます。また実際にはもう少しドリルの種類があって手順は複雑です。

手術中の所見

手術後のX線所見
写真はAさんの手術の様子と手術後のパノラマX線写真です。右のX線写真で黄色く書いた部分が神経ですが、一番左のフィクスチャーを埋入するときに神経ととなりの歯の根を傷つけないように注意が必要でした。
3.インプラント義歯の装着
治癒期間
埋入手術を終えるとフィクスチャーが骨と結合するまでの時間を待たなければなりません。この時間を治癒期間といいます。治癒期間は基本的には3ヶ月といわれていますが、近年フィクスチャーの表面構造に工夫を凝らし骨と着きやすくすることで、この期間を短縮する研究が進められ、将来は著しい期間短縮がなされると期待されています。 
粘膜貫通部
治癒期間が終わると右の図の水色で示した粘膜貫通部という部品を装着するための小さな手術をします。
この手術は術後の痛みを伴う性質の手術ではありません。
インプラント義歯

型採りの準備を
しているところ

インプラント義歯
を入れたところ
粘膜貫通部をつけたら粘膜(歯茎)の形が整うまで1〜2週待ってからインプラント義歯を作るための型採りをします。型を採ったり噛み合わせを採ったりという作業は、一般の入れ歯や銀歯を作るときとほとんど変わりません。インプラント義歯はフィクスチャーに対してねじで止めるものとセメントで貼り付けるものがあります。ネジでとめたものは破損したときの修理が簡単です。

Aさんのインプラント義歯は硬質レジン前装タイプといって、見えるところだけ白いプラスチックで覆っていますが本体は銀歯です。この他にお金を出せばセラミックの歯もできます。Aさんの場合は奥のほうが清掃しやすいようにインプラントの支柱が見えるデザインになっています。美しさが求められる部位では本物と同じように歯茎から生えているいように作ることもできます。
10年後

10年後のX線写真
Aさんのインプラント義歯は、装着してからすでに10年が経過しています。欧米の統計ではあらゆる補綴物(入れ歯やさし歯)の中で、最も長期間使うことができるのはインプラント義歯であることが明らかにされています。
たとえば取り外しの入れ歯はそれをささえている歯槽堤(歯茎)がやせると合わなくなるし、さし歯や銀歯は支えている歯が虫歯や 歯槽膿漏になると作り変えあるいは抜歯することになってしまいます。インプラント義歯を支えるフィクスチャーは虫歯にはなりませんし、歯槽膿漏にも非常に強く、ひとたび骨と結合するとその結合は半永久的に維持されると考えられています。現在60代後半のAさんはあと20〜30年これを使うと予想されますが、Aさんはまめに経過観察に通ってくれる患者さんなので、きっと良い結果が続くと思います。

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